DK一本
ある日…この赤いソフトが一本だけしか無い時期があった。
DK一本。
せめてカットされた2面も入っていれば…と、今でも思う。
たとえDKだけでも、ゲーム好きならば延々とやり続けるもの。
それは遊びに来る友達も同じだった。
誰かのプレイを見ながら、じっと次を待つ友人の1人が言った。
「なぁ…そのハンマーでコングをぶっ殺せねーのかな?」
その発言を聞いたオイラが続く…
「その炎を上手に上まで誘導すれば、コングを燃やせるんじゃねーか?」
「いや…オンナもやべーだろ?」
「このオンナが死んだらコングはどーすんのかな?」
「実はコングは悪くなくて…このヒゲのオヤジが悪党なんじゃないの?」
…と、会話もだんだんやばくなった頃…ある話を思い出したオイラ。
「この前Hが言ってたんだけど…駄菓子屋でNがDKを10周したんだってさ、すると女とオヤジの結婚式が始まったんだと」
この話を聞いた途端、張り切った奴と雑誌を見る奴に分かれた。
しかし…せいぜい6周くらいが限度。
そして今なおAC版DK10周クリアで結婚式の確認は出来ていない。
赤い初期カセットを見れば思い出す、そんな記憶。
(´·ω·`)